こんにちは、坂野です。
カウンセリングや、不登校の親の会などで、
「うちの子、私がほめると怒るんです。
どういう気持ちなのでしょうか?」
と相談されることがあります。
カウンセラーとして、第三者の気持ちを尋ねられたときは必ず、
「私は本人ではないのでその子の気持ちは分かりません」
とお伝えするのですが、それを言ってしまっては話が終わるので、こんな話をします。
①ほめことばは、外からの評価のメッセージ。いわば評価する人の”モノサシ”をあてられている状態になるので、快く思わない人もいる。
②ほめことばには、”隠れた議題”が潜んでいることがある。行動を変えさせたい、コントロールしたいという隠れた意図が伝わると、不快に感じ、反発を招くことがある。親や評価者のことを、不正直で不誠実、率直でない人だと感じてしまう。
③ほめことばは、相手を受け入れている形をとりながら、相手を受け入れていないことを示す要素がある。
④ほめことばは、親と子どもとの上下関係が強調され、子どもの劣等感が強化されることがある。
⑤親の評価が子ども自身の自己評価とズレている場合、親が自分を本当は理解していないと感じることがある。親が本当のことを言っていないと思って親を信用しなくなることがある。
ほめるって結構難しいですね。
ほめことばは”外的な賞”と言われていますが、この”外的な賞”を与えられて育つと、自律性が育ちにくいと言われています。
このことについてもっと詳しくお知りになりたい方には、
「親業・ゴードン博士 自立心を育てるしつけ」(小学館)
をお読みになることをお勧めします。
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【費用】おひとり4000円(税込)
【講師】坂野健一(心理カウンセラー)
ご都合のつく方はぜひご参加ください。
お友達同士でのご参加も歓迎します。