親業訓練の柱のひとつである「対立を解く」について、昨年講座に参加された方がこんな感想を寄せてくださったので同意を得てご紹介します。
文中の「第一法」とは力を使って相手を従わせる方法、「第二法」とは相手の言いなりにってしぶしぶ負ける方法、「第三法」とは、それに代わるより平和的な方法のこと。
第一法と第二法はいずれも勝ち負けで問題解決を図るので「勝負あり法」と呼ばれ、第三法には勝ち負けがないので「勝負なし法」とも呼ばれます。
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第一法や第二法で問題の解決をしようとする場合、どちらかがどちらかの言い分を聞くことで表面上は対立が解かれた様に見える。
しかしそれによって残るのは、聞いた方の理不尽さであったり、もやもやであったり、相手に対しての恐れや怒り、聞かせた方の後ろめたさや互いの後味の悪さである。
それに対し第三法では互いの意見を出し合い、互いを尊重しつつ、双方が納得できる着地点を決める事が出来る。
それによって生まれるのは、相手への信頼であり、尊敬であり、互いを思いやる心であると思う。
一番驚いたのは第三法を用いる事によって対立自体がなくなっていくという事だ。
それはやはり第三法によって生まれる思いやりの心などが、対立が生まれる前に、相手の気持ちをくもう、配慮しようと自然と心がける様になるからなのだろうと思う。
大げさで笑われるかもしれないが、第三法を人類全てが使うことができれば、戦争など起こらず世界平和に繋がるのではないかとも思ってしまう。
それ程にこの解決法は素晴らしいと思う。